停電でまず不安になるのは、「家族と連絡できるか」「情報を見られるか」「仕事や学校の連絡に返せるか」です。
ここで最初に守るべきなのは、自宅Wi-Fiそのものではなくスマホの電池です。Wi-Fiは家の中の機器に電源を入れても、回線側やマンション設備が止まっていれば使えないことがあります。でもスマホの電池が残っていれば、電話、SMS、災害情報、テザリング、地図、決済のどれかは使える可能性が残ります。
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なので停電時の通信対策は、スマホを残す → 自宅Wi-Fiを試す → だめなら屋外回線・ラジオへ切り替えるという順番で考えます。
最初に決めること
- 家族との連絡を守るなら、まずスマホ用の電源を確保する
- 在宅勤務まで守るなら、ONU・ルーター・PCの電源も考える
- 自宅Wi-Fiがだめな時のために、スマホ回線とラジオも残す
「Wi-Fiを動かすかどうか」は、スマホ電池を残した後で判断すると失敗しにくいです。
Table of Contents
停電時の通信は屋内と屋外で切り分ける
停電時に混乱しやすいのは、「ルーターに電源を入れればネットが使えるのか」が分かりにくいことです。ここは屋内側と屋外側に分けると整理できます。
| 切り分け | 見ているもの | 停電時に起こること | こちらでできる備え |
|---|---|---|---|
| 屋内 | スマホ本体 | 電池が減ると連絡・情報確認ができない | モバイルバッテリー、充電ケーブル、省電力設定 |
| 屋内 | ONU・ホームゲートウェイ | 電源が切れると光回線を宅内で使えない | ポータブル電源やUPSで給電する |
| 屋内 | Wi-Fiルーター | 電源が切れるとWi-Fi名が出ない | ONUと一緒に給電する |
| 屋外 | 回線事業者側の設備 | 設備側が止まると宅内給電だけでは使えない | スマホ回線・ラジオ・公式情報に切り替える |
| 屋外 | 携帯基地局・通信混雑 | スマホ回線が遅い、つながりにくいことがある | 短文連絡、災害用伝言板、低通信量運用 |
つまり、自宅Wi-Fiを残す備えは「できれば便利」ですが、スマホの電池を残す備えは「最優先」です。
停電直後の10分でやること
停電した直後は、ついニュースやSNSを見続けたくなります。けれど復旧が長引いた時にいちばん困るのは、必要な連絡をする前に電池が切れることです。
- スマホを省電力モードにする
- 画面の明るさを下げる
- 家族や職場へ短く状況連絡をする
- 停電範囲と復旧見込みを公式情報で確認する
- モバイルバッテリーはスマホ用に温存する
- 必要な場合だけONU・ルーターに給電する
動画、ゲーム、SNSの自動更新は止めます。通信量と電池を減らさないことが、停電中のいちばん地味で効く対策です。
スマホ充電は何mAh必要?
スマホだけを守るなら、最初から大きなポータブル電源を買う必要はありません。家族分のモバイルバッテリーとケーブルをそろえる方が、軽くて扱いやすいです。
| 容量の目安 | 使い方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 5,000mAh前後 | 緊急用。スマホを少し延命する | 普段持ち歩きたい人 |
| 10,000mAh前後 | 1人分の外出・短時間停電向け | 一人暮らし、通勤通学用 |
| 20,000mAh前後 | 複数回充電を狙う | 家族用、防災用 |
| ポータブル電源 | スマホ複数台、ONU、ルーター、PCも対象 | 在宅避難・在宅勤務を重視する人 |
買う前に見るべきポイント
停電用の電源は、「容量が大きいか」だけで選ぶと失敗します。まず何を守りたいかで分けます。
- スマホだけなら、モバイルバッテリーを家族人数分
- ONU・ルーターも動かすなら、AC出力付きの電源
- 在宅勤務も考えるなら、PCの消費電力と使用時間
- 夜間も使うなら、置き場所とケーブルの取り回し
- 長期停電を考えるなら、充電方法と保管場所
ONU・ルーターを動かすなら何Wh必要?
自宅Wi-Fiまで残したい場合は、ONUとWi-Fiルーターをセットで考えます。どちらか片方だけ動いても通信できないことがあるからです。
必要Wh = 消費電力W × 使いたい時間 ÷ 0.8
| 使いたいもの | 消費電力の例 | 10時間使う目安 |
|---|---|---|
| Wi-Fiルーター | 10W前後 | 約125Wh |
| ONU・ホームゲートウェイ | 10〜20W | 約125〜250Wh |
| ONU+ルーター | 20〜30W | 約250〜375Wh |
| ノートPCも使う | 30〜65W程度 | 約375〜813Wh |
通信機器だけなら小〜中容量でも足りる場合があります。ただ、スマホ複数台やノートPCまで含めるなら500Wh以上、余裕を持つなら1000Wh前後も候補になります。
自宅Wi-Fiが使えない時の逃げ道
宅内機器に給電しても、地域側の設備やマンション共用設備が止まっていれば、Wi-Fiは使えないことがあります。だから、逃げ道を先に用意しておきます。
| 逃げ道 | 役割 | 準備するもの |
|---|---|---|
| スマホ回線 | 最低限の連絡と情報収集 | モバイルバッテリー、充電ケーブル |
| テザリング | PC作業の一時しのぎ | 通信容量、PC電源 |
| ラジオ | ネットが不安定な時の情報源 | 乾電池、手回し、充電式ラジオ |
| 紙の連絡先 | スマホが使えない時の保険 | 家族・職場・学校・避難先の連絡先 |
まとめ
停電時にWi-Fiとスマホ充電を残すなら、順番が大事です。
- まずスマホの電池を守る
- モバイルバッテリーとケーブルを家族分そろえる
- 自宅Wi-FiはONU・ルーター両方の電源を考える
- 回線側が止まる場合に備えてスマホ回線とラジオも残す
- 在宅勤務まで守るなら、PCと通信機器を含めた容量で考える
「Wi-Fiを絶対に使えるようにする」より、「通信手段を一つにしない」方が現実的です。まずスマホ、次に自宅Wi-Fi、最後に予備の情報源。この順番で備えると、停電中でも行動しやすくなります。
参考URL
- NTTコミュニケーションズ「停電による固定電話・固定通信サービスへの影響について」https://www.ntt.com/about-us/information/info_20141222.html
- NTT西日本「停電に伴う通信サービスへの影響について」https://www.ntt-west.co.jp/info/support/teiden.html
- NTT西日本「自然災害に関するお知らせ」https://www.ntt-west.co.jp/info/support/disa_sn.html
- バッファロー「停電でWi-Fiルーターの電源が切れても問題ありませんか」https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/11777.html
- 政府広報オンライン「防災特集 ACTION01 災害に事前に備える」https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/bousai/preparation.html
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